MaCoPiX 解説 (Explanation)
      - 作成される or 必要なファイル・ディレクトリ
      - マスコットについて
      - ランチャメニュー
      - Biff機能
      - 時報機能
      - ホームポジション


▼ 作成される or 必要なファイル・ディレクトリ
macopixが使用・参照するディレクトリは、基本的に以下の二種類です。
dir-1. ユーザーディレクトリ(HOME$/.macopix/)
macopixを使用する各ユーザーのHOME directoryに 自動作成されます。 後述のマスコットファイル、リソースファイル、メニューファイル 等をインストール・保存しておくために用いられます。
また、このディレクトリの下に pixmap/, sound/ の各ディレクトリ が作成され、マスコットの画像、音声がそれぞれ保存されます。
dir-2. 共通ディレクトリ(/usr/share/macopix/ 等)
rpm等でマスコットをインストールする際に使用します。 基本的にrootでないとアクセスはできません。
ディレクトリパスはmake時に決定されます。

また、macopixは実行ファイル以外に
file-1. マスコットファイル(拡張子 .mcpx) ……とそれに付随する画像・音声ファイル
(後述の「マスコットについて」の項を参照してください。)
file-2. リソースファイル(拡張子 .rc)
マスコットをメニュー等から変更しても保存されるパラメータ を記述しているファイルです。 特に指定しない場合は、デフォルトの macopix.rc が読み込まれます。 これ以外のファイルを指定する場合は起動時の -r オプションを使います。
file-3. ランチャメニュー用ファイル(拡張子 .menu)
よく使うマスコットファイルを登録しておくためのランチャメニュー の内容を記述したファイルです。 後述の「ランチャメニューについて」の項を参照してください。
の各ファイルを使用・または作成します。
基本的にはユーザーディレクトリ(HOME$/.macopix/)の下にコピーまたは 作成される仕組みになっています。


▼ マスコットについて

マスコットはActXと似たような感じで、以下のファイル群から成り立ちます。
1. マスコットファイル (*.mcpx)
マスコットの設定記述ファイル。
2. イメージファイル
gdk-pixbufで読み込むため形式は問いません。
もちろんalpha値でマスクを指定できるような画像形式(png,gif,xpm等) を使えば、非矩形のマスコットを表示することも可能です。
3. 音声ファイル
これは必ずしも必要ではありません(本ページの配布パッケージには 含まれていません)。
クリック時やメイル着信時に外部コマンド(esdplay等)を使用して 音声を成らすことができますが、そのときに参照するファイルです。
起動時にはコマンドラインからマスコットファイルを指定できますが、 その際には、
1. カレントからの相対、もしくは絶対パス
2. ユーザーディレクトリ (HOME$/.macopix/)
3. 共通ディレクトリ (/usr/share/macopix/ etc)
の順番でマスコットファイルをサーチします。

また、イメージに関してはマスコットファイル中でファイル名を指定します が、これも
1. マスコットファイルと同じディレクトリ
2. ユーザー画像ディレクトリ ($HOME/.macopixrc/pixmap/)
3. 共通画像ディレクトリ (/usr/share/macopix/pixmap/ etc)
を自動的にサーチしてロードします。

また、自動インストール機能を指定していると、 マスコットをロードした際に自動的にユーザーディレクトリに マスコットをインストールします。 起動時に -O (--over-write) オプションを使用した場合は、 1>3>2の優先位になります。 (rpm を使用した場合は、3のディレクトリにマスコットが インストールされますので、それを2に上書きするためです。)

マスコットを使用する点で注意が必要なのは、 使用しているlocaleに従った マスコットを使用しないと、マスコットのふきだしが表示されない・ランチャ メニューでマスコットが表示されない ……という症状がでることです (Gtk+1.2のみ)。
当面は"ja" locale(日本語EUC)のマスコットを配布するつもりですので、 使用の際は環境変数LANGが日本語環境になるようにして起動してください。 Gtk+2.xを使っている場合は自動的にコード変換がされます。
その他の環境の方は、マスコットファイルをそれぞれの環境へ翻訳していた だければ、ふきだしの表示等も可能です。

また、各localeに対応した po/ ディレクトリ以下の gettextのメッセージ ファイルを作成していただければ、各ダイアログも多国語化ができますので、 そのようなファイルを作成した場合は作者までご連絡下さい。


▼ ランチャメニュー

ポップアップメニューの「マスコットランチャ」の部分によく使うマスコッ トを登録しておき簡単に変更できるようにする機能です。
これを使用するためには、ランチャメニュー用ファイル(*.menu)を用意する 必要があります。 メニュー用ファイルについては随時ポップアップメニューからの読み込み・ 新規作成が可能です。 また、設定ダイアログ中での編集も自由にできます。

ActXのメニュー機能と違う点は、メニューが「カテゴリー」→「マスコット」 という二層構造となっている点です。 各マスコットは「カテゴリー」(たとえばゲーム別など)別に登録されなくて はなりません。

また、各リソースファイルには一つデフォルトのメニューファイルを指定で きます。 もし、起動時にマスコットファイルが明記去れていない場合は、デフォルト のメニューファイルに登録されているマスコットからランダムにマスコット を選択して表示します。

起動時にメニューファイルを指定するには -m オプションを使用します。


▼ Biff機能

maopixはメイル着信チェックを
1. local spool (UNIX mbox形式 : /var/spool/mail/$USER 等)
2. POP3
3. POP3 (APOP認証)
について行うことができます。

適切な設定をしたのちに、-b オプションで起動、またはポップアップメニュ ー上での設定にて使用することができます。
POPを使用している場合はパスワード等がリソースファイルに平文で書かれ ますのでご注意下さい。 (基本的にリソースファイルのパーミッションは 600……ユーザーのみ閲覧・編集可……となっています)


▼ 時報機能

毎正時(00分になったとき)に任意のコマンドを実行したり、マスコットの変 更をしたりすることができます。

適切な設定をしたのちに、-s オプションで起動、またはポップアップメニュー 上での設定にて使用することができます。
設定についてはリソースファイルに書き込まれます。 マスコットの変更はメニューファイルが指定されている状態でなければ実行 されませんのでご注意下さい。


Home Position
▼ ホームポジション

MaCoPiXでは、フォーカスウィンドウが存在しないときや マスコットが画面上部にでるとき (条件は設定によって変更できます)に マスコットをあらかじめ決められた画面内の場所に移動させる ことができますが、この機能をホームポジション機能と呼びます。

設定ダイアログでホームポジション機能を使うことにして、 ホームポジション用のXhome, Yhomeを設定すると、右図のような仮想ウィンド ウをデスクトップ内に仮定し、マスコットはそれにのっかるように 移動します。

くるみ ちまり
Last modified: 2007/04/23 17:20:32 HST