ActX の Home Pageへ 設定ファイル

ActXの設定関連ファイルはversion0.98pre5以降から『設定ファイル』(デフォルトでは $HOME/.actxrc)と『マスコットモジュール』(各マスコットにつきひとつずつ HOME$/.actx/ 下にコピーされます)の二種類のファイルに分かれました。

ここではそれらの記述内容を解説します。
基本的にはどちらもXのResourceと同じ書式です。 パラメータを書く順番等はどうでもかまいませんが、メニューから「Save Parameter」→「Save」を実行した際に整列された形でセーブし直されます。
なお、この設定ファイルを直接編集してもいいですし、一部設定を除けばメニューからパラメータ変更Windowを開いて変更することもできます。(詳しくは前節・前々節を参照して下さい。)
表中では省略していますが、各リソース名にはアプリケーション名の『Actx*』がリソース名の前に付きます(【例】をご覧になってください)。
設定ファイルのサンプルをみる
モジュールファイルのサンプル(瑞佳)をみる


pin 設定ファイル
設定ファイル中でそれぞれひとつだけ指定するリソースです。
これらの内容はパラメータ変更Windowからでは変更できませんのでご注意下さい。
numsOfMenu マスコットの総数
【例】Actx*numsOfMenu: 2
titleOfMenuJ
titleOfMenuE
メニューのタイトル
General Config Window中で表示されるメニュー全体へのタイトルです。
i18nオプション指定していて、HOME$/.Xdefaults 等で ActX*international: true の設定がなされているときは titleOfMenuJ(日本語)の方を、そうでないときはtitleOfMenuE(英語)の方を 自動的に選択して読み込みます。

【例】Actx*titleOfMenuJ: ONE 〜 輝く季節へ 〜
xpmDir XPM ファイル 格納 Directory
マスコットのXPM-Fileを入れておくディレクトリです。 すべてのXPMファイルは同一ディレクトリに入れるようにして下さい。
【例】Actx*xpmDir: /usr/local/lib/ActX
homeX
homeY
ホームポジション
マウス追従型フォーカス移動時などの際に、フォーカスウィンドウが存在 しない場合のマスコット位置(画面のpixel数)を指定します。 -1 となっている場合はホームポジション機能は働きません。
【例】Actx*homeX: -1
sndCom 音声再生用コマンド名
マスコットをクリックしたときに外部コマンドを使って音声を再生できます。 そのとき使うコマンド名です。 %sのところには後で指定するサウンドファイル名が入りますので、これを必ず含めて記述してください。 音声再生を使わない場合は指定しなくてもいいです。
デフォルトで入っているsample.acetxrcのなかにはこのリソースに関する記述がありません。 音声機能を使う場合はかならず、環境に合わせたリソース指定を書き加えてください(menu.sndClkも同じ)。
【例】Actx*sndCom: /usr/local/bin/wavplay -q %s
sndDir 音声 ファイル 格納 Directory
クリック時の音声ファイルを入れておくディレクトリです。 すべての音声ファイルは同一ディレクトリに入れてください。
これを指定しない場合でもフルパスで"menu.sndClk"に登録することはできます。
デフォルトで入っているsample.acetxrcのなかにはこのリソースに関する記述がありません。 音声機能を使う場合はかならず、環境に合わせたリソース指定を書き加えてください(menu.sndClkも同じ)。
【例】Actx*sndDir: /usr/local/lib/wav
mboxType メイルスプールタイプ
メイルスプールのタイプを指定します。
[UNIX mbox]の場合 : UNIXmbox
[Procmail] の場合 : Procmail
[Maildir] の場合 : Maildir
[POP3] の場合 : POP3
[POP3(APOP認証)] の場合 : APOP
としてください。
【例】Actx*mboxType: UNIXmbox
mboxFile Biff用参照ファイル(or ディレクトリ)
Biff機能を使用する際に参照するファイル(or ディレクトリ)です。
Biffの参照ファイルは
[UNIX mbox]の場合 : mail spool fileそのものを指定
[Procmail] の場合 : HOME$/.procmailrc等で "LOGFILE="で指定されているログファイルを指定
[Maildir] の場合 : 新着メイルがセーブされるディレクトリ (default HOME$/Maildir/new)
を指定します。
POP以外の場合はこれらの指定をした上で、上のmboxTypeも指定してください。
【例】Actx*mboxFile: /var/spool/mail/taji
biffCom メイルチェックコマンド
POP環境などで、ActX自身によるメイルチェックのかわりに fetchmail等で定期的なpollingを行なう場合は ここでコマンドを指定してください。
【例】Actx*biffCom: /usr/bin/fetchmail -s kasumi
mailerCom メイラー起動コマンド
メイラーを起動するコマンドです。
最後に"&"をつけて、バックグラウンドで走るようにしてください。
【例】Actx*mailerCom: /usr/local/bin/xemacs -f prom-mew &
biffInterval メイルチェック間隔
メイルをチェックする間隔[秒]です。
10秒いかにはなりませんが、あまり短すぎるとfetchmail等を使用している環境では問題が起きるかもしれません。
【例】Actx*biffInterval: 10
biffExpire メイルバルーン表示時間
新着メイルが届いたときのバルーン表示を何秒間行なうかを指定します。
【例】Actx*biffExpire: 10
biffFilter MIMEヘッダデコード用フィルタコマンド
通常はnkfを指定します。
【例】Actx*biffFilter: /usr/bin/nkf -em
POP3.server POP3サーバー名
POP3 / APOP でアクセスするメイルサーバーのアドレスを記述します。
【例】 Actx*POP3.server: kurumi.sakura.ne.jp
POP3.user POP3サーバー アカウント名
POP3 / APOP サーバー上のアカウント名。
【例】 Actx*POP3.user: chimari
POP3.pass POP3サーバー パスワード
POP3 / APOP サーバー上のパスワードです。
平文で書かれますので注意してください。 ただし、この指定がされるときは HOME$/.actxrc は permission 600に 自動的に変更されます。
【例】 Actx*POP3.pas: ********
baloon.font.kanji
baloon.font.ascii
ふきだし表示用のフォント名(2byte/1byte)
マスコットをクリックしたときに表示するふきだしに使うフォント名です。 2byte文字用、1byte文字用を別々に指定します。
【例】Actx*baloon.font.kanji: -*-fixed-medium-r-normal--14-*
baloon.foreground
baloon.background
baloon.border
ふきだしの色指定
マスコットをクリックしたときに表示するふきだしの色指定です。 前面/背面/境界線を指定します。 指定しなければデフォルトではそれぞれ黒/白/黒になります。
【例】Actx*baloon.foreground: HotPink
baloon.borderwidth ふきだしの境界線幅
バルーンの境界線の太さをpixel数で指定します。
【例】Actx*balloon.borderwidth: 1
balloon.style ふきだしのタイプ指定
Window Makerのバルーンへルプタイプ(wmaker)と標準のxosmultiタイプ (standard)のいずれかを指定します。
【例】Actx*balloon.style: wmaker
menuX.rcfile マスコットモジュール名
各マスコットの設定をしたマスコットモジュールのファイル名を指定します。
リソース名中の『menu』の部分のXにはマスコットNo.がはいります。マスコットNo.は0から始まるので注意してください。 (numsOfMenuで指定した数が14だったら、0〜13番までのマスコットを使用することになります。)
【例】Actx*menu0.rcfile: mizuka.actx



pin モジュールファイル
〜 各マスコットに対する指定 〜
マスコットひとつにつきそれぞれ一個指定するリソースです。
menu.script.version スクリプトバージョン
対応しているバージョンを記載します。 特に問題がない場合は最新バージョンのバージョン数を記入します。
【例】Actx*menu.script.version: 1.10
menu.titleJ
menu.titleE
マスコットのタイトル
マスコット変更のポップアップメニュー中に表示されるマスコットの名前です。
i18nオプション指定していて、HOME$/.Xdefaults 等で ActX*international: true の設定がなされているときは titleJ(日本語)の方を、そうでないときはtitleE(英語)の方を 自動的に選択して読み込みます。
【例】Actx*menu.titleJ: 長森瑞佳
menu.option オプション名
コマンドラインからこのマスコットを呼び出すためのオプションです, かならず、他のマスコットのものと同一にならないよう注意して下さい。
(このリソースはパラメータ変更Windowから変更できません)
【例】Actx*menu.option: -mizuka
menu.shapeFlag Shape機能のON/OFF
(ON または OFF のいずれかを指定します。)
マスコットの各アニメパターンの外形が違う場合はこれをON(全部大文字で)して下さい。 そうでない場合はメモリの無駄になりますのでOFFとして下さい。
【例】Actx*menu.shapeFlag: ON
menu.xPosition
menu.yPosition
X,Yのオフセット
マスコットを表示させるフォーカスWindowの右肩からの距離です。 pixel数で指定します。
【例】Actx*menu.xPosition: 120
menu.numFrame アニメーションのフレーム数
このマスコットのアニメーションを構成するXPMファイルのフレーム数です。 ノーマルで28フレームまでとれます。
【例】Actx*menu.numFrame: 17
menu.startClk?? クリックしたときのアニメーションのスタートフレーム
マウスがクリックされたときここで指定したフレームに処理がスキップ します。 これで、あたかもクリックに対して動作するかのように見せかけます。
??の部分には00〜09の数字が入り、それぞれに対応した endClk,wordClk,sndClkを指定することにより、 複数パターンのクリックアニメを行うことができます。
【例】Actx*menu.startClk00: 13
menu.endClk?? クリックアニメーションの終了フレーム
クリックが連続して行われた場合、このフレームが表示終了するまでのクリックを無視します (サウンドが指定してあれば、音声だけはなります)。
startClkを指定したときはこちらも必ず指定してください。
【例】Actx*menu.endClk00: 16
menu.wordClk?? ふきだしに表示する文字列です
"%p"を改ページとし、1ページにつき15フレーム表示し、 つぎのページへと移る…という表示方法をとっています。 また、1ページ内で"%n"を改行コマンドとして複数行表示も可能です。 また、1byte/2byte文字の混合も可能です。 (この仕様は将来変更される可能性があります。)
【例】Actx*menu.wordClk00: う、うん……いいよ%pあなたが%nそう言うんだったら%pわたしはいいよ…
menu.sndClk?? クリックしたときに再生するサウンドファイル名
Actx*sndDirで指定したディレクトリからの相対パスで指定してください。 指定しなければ、再生しません。
【例】Actx*menu.sndClk00: click1.wav
menu.sndMail メイル着信時に再生するサウンドファイル名
Actx*sndDirで指定したディレクトリからの相対パスで指定してください。 指定しなければ、再生しません。
【例】Actx*menu.sndMail: biff.wav
menu.wordMail メイル着信ふきだしに表示する文字列です
仕様はwordClkといっしょです。
【例】Actx*menu.wordMail: メールが届きました
menu.xpmMail Biff用のXpmファイル
xpmDirで指定したディレクトリに入っている必要があります。
【例】Actx*menu.xpmMail: biff.xpm
menu.xoffMail
menu.yoffMail
Biff用のXpmの表示オフセット
マスコットの左上からの位置オフセットです。 通常はパラメータセーブ時に自動的にセーブされます。
【例】Actx*menu.xoffMail: 0


〜 各アニメーションフレームに対する指定 〜
各マスコットのなかのさらにフレームひとつひとつににそれぞれ一個指定するリソースです。
リソース名の最後のYにはフレームNo.が入ります。 マスコットNo.同様、フレームNo.も0から始まるので注意してください。
(menu.numFrameで指定した数が17だったら、0〜16番までのフレームをNo.Xのマスコットが持つことになります。)
menu.xpmFileY 各アニメーションフレームのXPMファイル名
これらのファイルは上記のxpmDirで指定したディレクトリに入れた上で、ファイル名のみ記入して下さい(パスを入れる必要はありません)。
【例】Actx*menu.xpmFile0: mizuka00.xpm
menu.minFrameY
menu.maxFrameY
最小描画枚数, 最大描画枚数
これら二つはいずれも一枚約1/10秒のアニメーションフレームに対する描画枚数です。 最小と最大が違う場合はそれら二つのあたいの間でランダムな数字をとるようになってます。 固定した描画枚数を描きたい場合は二つの数字を同じにしてください。
【例】Actx*menu.maxFrame0: 120

ここから下は"ブロックループ"(前節参照)を使用する場合に用いるリソースです。
ブロックループの最終フレームに対して指定するものなので、それ以外のフレームやブロックループを使用しない場合には指定しないでください。
menu.nextFrameY ブロックループの最初のフレーム番号
この指定はブロックループの最後のフレーム(この場合はX)に対して指定します。 ようするにX番のフレームの次にこのリソースで指定されたNo.のフレームに戻るということを意味しています。 ブロックループの最後になるフレーム以外にはこのリソースを指定する必要はありません。
【例】Actx*menu.nextFrame15: 14
menu.minFloopY
menu.maxFloopY
ブロックループの最小・最大ループ数
この二つの数字の間でランダムな回数だけループを行った後、次のフレーム(X+1番)に移ります。 固定した回数だけループさせたいときは二つに同じ数字を入れてください。
【例】Actx*menu.minFloop15: 20

アニメ作成 『アニメ作成』へ戻る 『moduleの使用法』へ進む moduleの使用法

くるみ ちまり
Last modified: Sat Oct 20 18:29:28 JST 2001