MaCoPiX インストール/起動 (Install & Start up)
      - macopix本体のmakeとインストール
      - Windowsバイナリ版のインストール
      - マスコットのインストール
      - 起動、およびコマンドラインオプション
      - ポップアップメニュー


▼ はじめに
MaCoPiXの起動には、 本体の他に最低でもひとつのマスコットファイルをインストールする必要があります。
したがって、インストールとしては本体のインストール→マスコットのインストールという作業を行うことになります。
ただし、 いくつかのbinary packageは本体とともにマスコットもインストールするようになっているようです。 binary packageは
こちら から利用できます。


▼ macopix本体のmakeとインストール
sourceコードからmakeしてインストールする場合には、 以下にしたがってください。
automake / autoconf に対応していますので、 比較的簡単にインストールできると思います。

1. sourceを展開し、できたディレクトリに移動。
2. ./configure (Gtk+2.xを利用する場合は ./configure --with-gtk2)
3. make
4. su
5. make install


gettextによるメニューの多国語対応……といっても日本語だけですが…… を利用するためには suになって make installする必要があります。

configure スクリプトはデフォルトではGtk+3用のMakefileを作成します。 Gtk+2用のMaCoPiXをmakeしたい場合は、"./configure --with-gtk2"とし てconfigureスクリプトを走らせて下さい。


▼ Windows バイナリ版のとインストール
インストーラをダウンロードして実行するだけです。
アンインストールをする場合はコントロールパネルの "アプリケーションの追加・削除"から行ってください。
なお、マスコットのインストール時についてもレジストリにはアンインストー ルための情報以外は何も書き込みません。
マスコットおよび設定ファイルは 環境変数 APPDATAを参照し、 %APPDATA%\MaCoPiX\UserData\ (たいていは C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\MaCopiX\UserData\) の下にインストールされます。


▼ マスコットのインストール
macopixはプログラム本体だけでは 何もできませんので、マスコットをインストールする必要があります。
ver3以降では公式マスコット(このページで配布しているもの)をプログラムから ダウンロード&インストールすることができますので、 公式マスコットを使う限りは以下の内容は気にしなくてかまいません。


マスコットのインストールには大別すると(a)メニューごとインストール, (b)単体のマスコットをインストールというふたつの方法があります。 このページで配布しているマスコットは、すべてガテゴリー別にまとめて メニューを付属させる形でマスコットを配布していますので、 (a)の方がより便利かと思います。

マスコットをインストールするためにはまず

1. あらかじめmacopixプログラム本体をインストールしておく。
2. マスコットの配布アーカイブ(tar+gz)をダウンロードしておく(展開する必要はない)。


という前準備をしておきます。次に

3. macopix本体 (Windows版はmacopix.exe)を起動


します。

4-a. 初回起動時におけるマスコット インストール
初回起動メッセージ ランチャメニューが何もインストールされていない状態でMaCoPiXを起動し た時には右のようなメッセージウィンドウが表示されます。
このウィンドウの"インストール"メニューからマスコットおよびメニュー のインストールができます。
"インストール" → "ランチャメニュー"
とメニューをたどって、ファイル選択ダイアログから、先にダウンロー ドしておいたマスコットアーカイブのtar.gzファイルを指定してください。 アーカイブは自動的に解凍、インストールされます。

なお、共通ディレクトリ(ex. "/usr/local/share/macopix")へのインストール(UNIX版のみ)は、 パーミッションがない場合にはできませんのでご注意ください。
4-b. ポップアップメニューからのマスコットインストール
マスコットを起動させている状態ではポップアップメニューから 同様にマスコットをインストールすることができます。



▼ 起動、およびコマンドラインオプション


起動の際に表示されるマスコットは以下のような優先順位で 決定されます。
1. コマンドラインで直接指定
macopix をコマンドラインから起動する際にマスコットファイル (*.mcpx)を引数とすると、そのマスコットを表示します。 なお、マスコットファイルは後述の「マスコットについて」の 項目で書かれている順番にしたがって自動的にサーチされます。
ランチャメニューランチャ
2. メニューからランダムに起動
メニューファイルを指定して起動した場合、 もしくはリソースファイル中でデフォルトメニューが設定されてい る場合(ポップアップメニューで設定できます)で、 マスコットが直接していされていない場合は、そのメニュー中から ランダムにマスコットを選択して起動します。
3. 最低でもひとつのランチャメニューがインストールされている場合
ランチャメニュー選択ランチャ(右図)を表示しますので、 使いたいメニューを一つ選んで起動してください。
4. ランチャメニューが何もインストールされていない場合
初回起動メッセージウィンドウを表示します。


起動時のコマンドラインオプションは"-h"オプションで確認できますが、 以下のようなものがあります。
オプション
   &引数
非省略形 内容
-h --help HELPメッセージを表示
-c --common-dir 共通ディレクトリを表示
-b --biff Biff機能をON
-s --signal 時報機能をON
-o offset[%] --offset フォーカス追従用のオフセットを指定
-r rc-file --offset リソースファイルを指定
-m menu-file --menu メニュー用のファイルを指定
-mg magnify --magnify マスコットの拡大縮小率を%で指定
-i (0|1|2|3) --ip-style 拡大縮小時の画像補完スタイルを指定
-a --auto-install マスコットの自動インストールをON
-na --no-auto-install マスコットの自動インストールをOFF
-O --over-write ユーザーディレクトリ中のファイルの上書き許可
--install-user-mascot (mascot) ユーザーマスコットのインストール
--install-user-menu (menu) ユーザーメニューのインストール
--install-common-mascot (mascot) 共通マスコットのインストール
--install-common-menu (menu) 共通メニューのインストール
--sockmsg ソケットメッセージモードで起動
--message "(text)" ソケットメッセージモードのマスコットににメッセージを送る
-nc --no-duet-click デュエットアニメ [クリック] OFF
-nr --no-duet-random デュエットアニメ [ランダム] OFF



▼ ポップアップメニュー
マスコット上で右クリックをすると右図のようなポップアップメニュー が立ち上がります。
マスコットの読み出し、保存、設定の変更等はすべてここから 行うことになります。

なお、ウインドウマネージャーのフォーカス移動がマウスポインタの 移動に連携していて、かつ、フォーカス追従モードのマスコットを使用 している場合は、マスコットをクリックしにくいことが考えられます。 そのような場合は
ホーム ポジションを使用してください。

ポップアップメニューの内容は以下のようになっています。

開く → マスコット選択
マスコットファイル(拡張子 mcpx)を選択して起動する。 ファイル選択ダイアログが立ち上がる。
ランチャメニュー
ファイルを開く
ランチャメニューを切り替えたいときに使用する。 メニューファイル(拡張子 menu)を選択してメニューを再構築する。 ファイル選択ダイアログが立ち上がる。
ランチャ
既存のインストール済みメニューを自動サーチして選択 起動できるランチャメニュー選択ダイアログを開く。
開発者用
のっかりキャラから変換
Windows用のアプリ「のっかりキャラ」のデータを 読み込みMaCoPiX形式に変換する。
利用の際はこちらを熟読のこと。
保存 → マスコット保存
現在起動しているマスコットファイルに 現在のマスコット設定を上書き保存する。
マスコット名を選択して保存
現在起動しているマスコットをマスコットファイルを 選択して保存する。 ファイル選択ダイアログが立ち上がる。
ランチャメニュー → 保存
現在使用しているランチャメニューの設定を 指定したメニューファイルに保存する。 ファイル選択ダイアログが立ち上がる。
デフォルトに設定
現時使用しているリソースファイルに、 現在使用しているランチャメニューをデフォルトとして起動するように 書き込む。 リソース保存(後述)だけではこの設定は保存されないので注意が必要。
デフォルトを削除
現時使用しているリソースファイルに書き込まれている デフォルトのメニューファイルをリソースファイルから削除する。
リソース保存
現在のリソース設定を指定したリソースファイル (拡張子 rc)に保存する。 ファイル選択ダイアログが立ち上がる。
開発者用 → リリース用マスコット保存
現在起動しているマスコットの設定を 指定したマスコットファイルにリリース用として保存する。 ファイル選択ダイアログが立ち上がるので、 保存先ディレクトリに ユーザーディレクトリとは別個のものを指定すると、 マスコット用画像ファイルも指定先ディレクトリに自動的にコピーされる。
のっかりキャラに変換
Windows用のアプリ「のっかりキャラ」のデータ形式に 表示中のMaCoPiXマスコットを変換してセーブする。
利用の際はこちらを熟読のこと。
すべて保存
現在起動している設定で、 マスコット/リソース/ランチャメニュー/デフォルトメニュー設定それぞ れすべてを現在使用しているマスコットファイル/リソースファイル/ メニューファイルに保存する。
新規作成 → マスコット作成
マスコットを新規に作成する。 作成するマスコットファイルと使用するマスコット用画像一枚を 指定するダイアログが起動するので指示に従う。
ランチャメニュー作成
ランチャメニュー用メニューファイルを 新規に作成する。 作成するメニューファイルを指定するダイアログが起動し、 現在起動しているマスコットファイル一個のみが登録された 新規メニューが作られるので、 作成後に設定ダイアログで編集を行う。
インストール → ランチャメニュー [ユーザー]
ユーザーディレクトリにランチャメニューと付属するマスコットを インストールする。
コマンドラインの macopix --install-user-menu menu-file と同じ。
ランチャメニュー [共通]
共通ディレクトリにランチャメニューと付属するマスコットを インストールする。
コマンドラインの macopix --install-common-menu menu-file と同じ。
共通ディレクトリに書き込みパーミッションがない場合は選択できない。
マスコット [ユーザー]
ユーザーディレクトリに単独のマスコットをインストールする。
コマンドラインの macopix --install-user-mascot mascot-file と同じ。
マスコット [共通]
共通ディレクトリに単独のマスコットをインストールする。
コマンドラインの macopix --install-common-mascot mascot-file と同じ。
共通ディレクトリに書き込みパーミッションがない場合は選択できない。
公式マスコットのダウンロード
HTTP経由でこのページで公開しているマスコットの最新リストを取得し、 選択したもののダウンロードおよびインストールをおこないます。
設定
設定ダイアログを起動する。
メイル着チェック
メイル着信のチェックを行う場合はここをチェックする。 設定ダイアログ中でメイル着信の設定を正しく 行っていることが必要。
時報
時報機能を使用する場合はここをチェックする。 設定ダイアログ中で時報の設定を正しく 行っていることが必要。
マスコッランチャ
あらかじめメニューファイルに登録されているマスコッ トを選択起動できるクイックメニュー。 メニューは「カテゴリー」→「マスコット」という階層化がされている。 「ランダム選択」を指定すると、メニュー全体または各々のカテゴリー 内でマスコットをランダムに選択して起動する。
終了
MaCoPiXを終了する。

くるみ ちまり
Last modified: 2007/04/25 18:40:53 HST